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「母、はじまりの7日間」制作秘話の続きです。

実は「母、はじまりの7日間」はノンフィクション漫画ではありません。
リサは私ではないですし、登場人物も実在の人ではありません。
しかし、私の実体験と私が感じたことを元に描いているので、
強いて言うならばセミフィクション漫画でしょうか。

◆なぜセミフィクション漫画にしたのか?

簡潔に言うと、私の体験をノンフィクションで描くとなると、
ものすごく長い漫画になってしまうと思ったからです 笑

産後まもないママの気持ちを暗くなりすぎず、明るくなりすぎず表現するのに
一番良いと思った環境をリサちゃんに用意しました。

では、実際に変えた部分はどこだったのかというと…

シオリちゃんの性別を女にした

→これは、当初の構想ではシオリちゃんが大きくなって子供を産みにリサのもとに帰省する話を最終回にしようかと考えていたためです。親子のつながりと命のバトンタッチといいますか。まあ、結局その構想はボツにしたんですが、代わりに別の形の番外編を作っています。
その番外編については、コノビーで最終話が更新された後に気が向いたらブログか何かにアップしますね 笑



みんなの人気者、優しい夫ショウジくん
→ショウジくんもフィクションです。うちの旦那をもとにキャラクターを作ってはいますが、うちの旦那はショウジくんほど察しが良くはないかな 笑 産後いっぱいいっぱいになっている奥さんのケアとして、一番必要なのはショウジくんのように弱音を含めて全部受け止めてあげることだよ!と全国の旦那さんにアピールしているつもりです 笑
また、今現在育児でいっぱいいっぱいになっているママに、ショウジくんを通してなんらかの癒しが与えられればいいな…と思っています。まあ、この後の話でショウジくんも万能ではないことが分かってきますが…

人に対する愚痴はできるだけ無しに…
→漫画の中で、リサは自分と赤ちゃんの関係について沢山沢山悩みますが、周りの人への愚痴は基本的になしです。(まあ、今後一部出てきますが、軽い愚痴程度に納めてます)
リサの周りに良い環境があるせいもありますが、読んだ人が「ああ〜!私の時もこんなお節介あったわ。ハラタツ!」みたいな黒い感情になるよりかは、「ああ、私もこんな風に不安だった。こんな心細い時期があった。懐かしい」みたいな感情になってくれたらいいな〜と無意識に思っていた部分があります。
実際、面会に来るたびに寝ている息子を起こす実父のエピソード(実際私はこれにかなりイラついてました)を入れるか悩んだりもしましたが、そうすると愚痴漫画になってしまいそうなので止めました 笑





◆ではノンフィクションの部分は?


リサが感じた感情全部
→リサが感じた感情全部は、私が実際に感じた感情です。まあ、産後1週間だけに限った感情ではないですが。
初めて赤ちゃんを見た時、初めて病室で二人きりになった時、眠れない長い長い夜、赤ちゃんを預けてシャワーを浴びた時の開放感、実母の方が赤ちゃんを泣き止ませるのが上手で自信を無くす毎日、赤ちゃんを可愛いと思えない気持ち、泣きながらの授乳、なかなか人に言えない弱音、実母への感謝と尊敬、そして我が子を愛おしく思う気持ち…
これらは全て私の感情でした。日記やブログに当時の気持ちを書いていたので覚えていましたが、読み直すまですっかり忘れていた感情も沢山ありました。本当時間が経つと忘れちゃうもんだね!

リサの実母は限りなく私の母です
→リサの母親だけは、ほぼ完全に私の実母です。私は里帰り出産だったので、出産前後の3ヶ月くらいは思いっきり実家のお世話になっていました。入院中も、退院後の生活も、母には助けられっぱなしでした…。
その中で母がやってくれたこと、母が言ってくれたことをそのままリサのお母さんがしています。
髪型も若干似てます。意識していなかったけど、勝手に似ちゃいました 笑

…とまた長くなってしまったので、今回はこの辺で。次回につつきます。

来週ついに「母、はじまりの7日間」完結します。
リサはどんな成長を遂げるのか…楽しみにしていてくださいね!

「母、はじまりの7日間」はこちらで読めます