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現在、育児メディアのコノビーさんで「👉母、はじまりの7日間というマンガを連載しています。

この漫画は、もともと「そして母になる。」というタイトルで趣味で描いてコミコなどに
掲載していたものなんですが、思った以上に好評だったのでもっと多くの人に見てもらいたいなぁ…
と自分でコノビーに連絡し「こんな漫画描いたんですけど、連載しませんか?」と営業(笑)

編集の方に気に入っていただき、少し修正してコノビーで新連載という形で描かせてもらっています。
そこで今回は、この漫画の制作秘話をブログに書こうかなと思いました。

◆漫画については初心者でした

まず、私は今年に入るまでちゃんとした漫画はあまり描いたことがありませんでした。

個人ブログで育児4コマをたまに描いていたものの、適当な落書きレベルで…笑
今年に入って長男に前より手がかからなくなり、「この空いた時間を使って今年はもっとクリエイティブな才能を伸ばそう!」と結婚してから封印していた切り絵やイラストなどの趣味を解禁しました。

その中でせっかくだから、何か漫画も描いてみよう!と思ったのがはじまりです。
初めに書いたのが、このブログでも紹介している、「ワンダフルライフ」という1話完結のオムニバス漫画でした。
そして2作目に描いたのが、「母、はじまりの7日間」の前身となる「そして母になる。」です。






◆なぜ出産直後の母親を漫画の題材にしたのか

今、すごい沢山の育児漫画が世に出ていて、私もよく読んでいます。
しかし、その漫画の多くはうちの子こんな面白いことしたよ!とかうちではこうやって育児してるよ!とか、育児あるあるネタや育児指南の内容が多く、お母さんそのものに焦点を当てたものってそこまで多くない気がしてました。

また、出産の経験についての漫画は沢山あるんですが、出産直後の入院生活についての漫画って本当に少ない。
あったとしても、あまり詳しく書かれていない…。(私の個人的見解ですが)

私にとって産後の1週間って本当に母親にとって大変な時期でした。
待望の赤ちゃんが来てくれたにもかかわらず、思うように母親ができない。
体力、精神力ともに削られ、退院後の生活が不安でたまらない…。
何よりも思い描いていた理想の母親像と実際の自分とのギャップに打ちのめされました。

赤ちゃんを可愛く思えない。
赤ちゃんと離れるとホッとする自分がいる。
母親の自分よりも助産師や祖母の方が赤ちゃんを泣き止ませるのが上手。
夜になって赤ちゃんと2人きりで過ごすのが怖い。

…でもこういう弱音って、他の人にすごく言いにくかったりします。

母親とは無条件に子供を愛するもの
出産は本当に幸せなこと
育児は大変だけれども、母親みんながやっていること


確かにその通りです。
だからこそ、そう思えない自分は母親失格なのでは…という不安がいつもありました。

実際には、私は助産師さんに「あなた初産なのに経産婦並みに落ち着いてるわね!」と
言われるくらい、傍目には問題なく育児しているようにうつっていたようです。

でも、産後の何ヶ月かは何度も泣きました。
不安や焦りや色々いっぱいいっぱいになって、本当によく泣きました。

育児の大変さをネタにできるようになったのは、もう少し後のことです。
今では息子が何をしても「あはは、アホやな。可愛いやつやな」と思えるようになりましたし、
息子が可愛すぎてチュッチュチュッチュしたくて仕方ない親バカになりました。
息子が泣いていても「あらー、悲しいね〜」と動じずに対処できますし、
どこで手を抜けばいいのか、加減も分かってきました。

でも、出産直後の母親は、まだそれができません。
周りの先輩ママが当たり前にできることや、動じずにいられることでも、新米ママはそれができません。

当たり前ですよね。前日までは母親じゃなかったんですから!

出産直後の母親の漫画を描くことで、
こんな風に思ってしまうのは自分だけじゃなく、みんなこう感じながら母親になったんだよ弱音を吐いてもいいよ、それは当たり前のことだよ。と今現在眠れない長い夜を過ごしているお母さんの助けになればいいなという思いでこの漫画を書きました。

2年前、夜中の病室で泣いていた私が感じていた色んな気持ちをこの漫画に入れたつもりです。

…思ったより長くなってしまったので、今日はこの辺で 笑
次回につづきます。